そもそもパートナービザとは?
オーストラリア国籍(市民権)/永住権保持者、またはニュージーランド国籍(市民権)保持者のパートナー(異性、同性どちらでも可)とオーストラリアで長期的に過ごすための移住ビザです。結婚・婚約・事実婚をしている方が申請できますよ。
オーストラリア国内から申請する場合は、Subclasses 820 and 801を申請
オーストラリア国外から申請する場合は、Subclasses 309 and 100を申請
パートナービザの審査で私たちが提出した書類数
Applicant(申請者=私)65/100、Sponsor(スポンサー=彼)13/100
合計78の書類を提出しました。揃える書類がとにかく多いため、何かと神経を使う作業が続きます。
申請してから最初の2~3ヵ月はビザが無事に下りるか毎日不安でした。それ以降はあまり気にせず過ごしていたのですが、結局取得までに1年4ヵ月掛かったので気長に待つしかありません…。
そこで、自分たちだけでビザ申請の作業をするのが不安な場合はエージェントや弁護士を使う方法がありますよ!
エージェントや弁護士を使う場合は別途Form956の提出が必要
エージェントや弁護士を使うメリット
- 移民局とコンタクトを取ってくれる
- ビザに関する情報を集めるための時間と手間が省ける
- ビザ条件が変更された時にすぐ対応してもらえる(オーストラリアでは法律・規定が頻繁に変わる)
- スケジュールを管理し、やることを的確に指示してくれる
- 書類を出すタイミングを指示してくれる
- 書類作成の補助をしてもらえる(サンプルをもらえ、チェックもしてくれる)
- NAATIへ翻訳手配をしてくれる
NAATI(オーストラリアの通訳・翻訳資格認定機関)への翻訳手配方法
私が依頼したのは運転免許証(表裏)、戸籍謄本、マイナンバーの3つです。書類は合計5枚になりました。
下記NAATIのHPからも分かるように、日本語→英語の翻訳ができる方は多いので何人かに見積を出してもらうと良いと思います。
NAATI HP:https://www.naati.com.au/
見積からオリジナルが手元に届くまで
- 翻訳してもらう書類のPDFを送り、見積(費用と日数)を出してもらう
- その条件で良ければ、書類の個人名や住所の読み方を連絡
- 翻訳が終わったらドラフトが送られてくるのでミスがないか確認
- 修正がない場合は費用を指定口座に送金
- NAATIの判子とサインが入ったオリジナルを発行してもらい、先に電子データをもらう
- 住所を連絡し、オリジナルを郵送してもらう
費用はA$161(翻訳代A$160+国内郵送代A$1)でした。依頼する方や時期によって費用や翻訳に掛かる時間が異なるので、早めに手配しておくと◎
電子データはそのままビザ提出書類に使え、オリジナルを待つ必要はありません。
エージェントや弁護士を使うデメリット
- A$4,000-A$5,000は掛かるため、とにかく高い!
- たくさんある会社の中から1社を探すのが大変
- 会社によっては相談料が別途必要かも?
- 100%ビザが下りるわけではない
高額な費用が掛かる分、もちろんメリットの方が多い!
私たちの場合
因みに私たちはエージェントや弁護士を使いませんでした。彼はオージーなので英語に困ることはない、私は情報のチェックやスケジュール管理が得意なので自分たちでできる!そう思ったためです。あとはやっぱりお金が掛かる…。エージェントや弁護士を使うことによって安心感は得られますが、結局は自分たちで書類を揃えなければならないのであまり魅力に感じませんでした。
あと申請した2020年3月はコロナが流行り始めた頃で、数ヵ月間ロックダウンをしていたこともあり、自分たちで一つずつ丁寧に調べる時間的な余裕がありました。
私たちはエージェントや弁護士を使わない選択をしましたが、これで良かったと思います。
- 自分たちの責任で進めていくので、万が一下りなかったとしても諦めがつく
- ビザ申請について何度も調べるのでエージェント並みに詳しくなる
- ビザが下りた時の何とも言えない達成感・自信が付く!
一生に一度しかないであろう、オーストラリアのパートナービザ申請。審査期間中や、書類を準備している間はケンカも増えるかと思いますが、ビザが下りてしまえばそれもいい思い出。
エージェントを使った友人の場合
ビザの審査期間はなんと6ヵ月!早いですね。これを聞いたときは「やっぱりエージェントを使うべきだった!」なんて思いました。でもこればかりは申請タイミングにもよるし、移民局審査官のその時の仕事量にもよるし…。 “エージェントを使った=早く取得できた” とはならないような気もします。(高額な費用を払っているので多少は早くなるのかもしれませんが…。)あとはパートナーとの関係が長い場合などは下りるのが早いイメージです。
たとえビザが早く下りたとしても、下りるまでに時間が掛かったとしても、ビザの結果が出るまではブリッジングビザAでオーストラリアに滞在ができるので特に問題はなさそうです。
本来ブリッジングビザAの期間中は前のビザ条件が引き継がれるのですが、パートナービザ申請者のブリッジングビザAは仕事も勉強も一切制限はありません。
オージーと同じように仕事や勉強をしながら、過ごせるのはいいですね。(メディケアも使える!)
エージェントにアドバイスをもらった友人の場合
エージェントから “ビザ申請後1ヵ月以内に健康診断と警察証明の書類を出すように” と言われたそうです。言われるがまま用意し提出したようですが、結局1年以内にビザが下りなかったので移民局から両方とも取り直すよう連絡があったみたいです。
エージェントや弁護士を使ったからといって100%ビザが下りるわけではないし、最終的には自分たちの判断で進みます。パートナービザの申請はこの方法が正しい!という正解はありません。人から聞いた情報と自分たちの進め方が違っても焦る必要はないと思います。
私が考えるエージェントや弁護士を使った方が良い人
- 過去にパートナーが別の人のスポンサーになったことがある
- 2人の関係性を示す証拠が少ない(遠距離など)
- お互いに忙しく、ビザに関する情報を調べる時間がない
- 第三者に見守ってもらいながら安心して作業を進めたい
- 精神的に楽になりたい!
申請前にパートナーと話し合いが必要ですね!
いかがだったでしょうか?個人的にはビザ申請にエージェントや弁護士は必要ないと思いますが、審査期間中に少しでも不安な気持ちを軽減させたいなら使うのをおすすめします。
当ブログでもパートナービザ申請について細かく書いているので参考にして頂けたら嬉しいです。