《重要》追記:2020年10月
10月6日【2020-21:オーストラリア政府予算案】が発表されました。パートナービザの変更点もあり、要約すると下記の通り。
- ビザを申請する前に、スポンサーの審査が入る。
この間ブリッジングビザAは下りず、自分でワーホリビザや学生ビザなどを用意する必要あり。 - 永住権を申請する前に英語のテストが追加される。(申請者と永住権保持のスポンサー)
- オンショア(オーストラリア国内から申請)や地方在住の場合はチェックが優先される。
スポンサーの審査や、英語のテストが加わることは前々から噂されていましたが、実施はされていませんでした。いよいよ本格的に変わりそうです。
英語のテストについて10月8日時点で分かっていることは、2021年後半から条件が追加される予定で、必要なスコアは下記のいずれか。
- IELTS…An average band score of at least 4.5 based on the 4 test components
- TOEFL iBT…A total band score of at least 32 based on the 4 test components of speaking, reading, writing and listening
- PTE Academic…An overall band score of at least 30 for each of the 4 test components
- CAE…An overall band score of at least 147 for each of the 4 test components
もし上記のスコアが取得できなくても政府が提供する無料の英語コースAMEPを500時間受講することでもクリアできますよ。
永住権(Subclass 801や100)を申請する前にスコアを取得するか、AMEPを500時間受講する必要があります。
- 関連記事:Budget 2020-21 https://budget.gov.au/index.htm
- 関連記事:New requirement to learn English to maximise job prospects https://minister.homeaffairs.g...
パートナービザとは?
オーストラリア国籍(市民権)/永住権保持者、またはニュージーランド国籍(市民権)保持者のパートナー(異性、同性どちらでも可)とオーストラリアで長期的に過ごすための移住ビザです。結婚・婚約・事実婚をしている方が申請できますよ。
オーストラリアに入国時のビザが切れる前に申請すること!
ビザ申請時の状況(2020年3月時点)
- 彼=オーストラリア国籍、私=日本国籍、お互い結婚歴なし、子供なし
- 2人でオーストラリア国内(メルボルン)在住
- 事実婚(De facto=法的には結婚していない)で同棲期間が12ヵ月以下
状況が異なると提出書類も異なるので注意!
申請したビザSubclasses 820 and 801
- Subclass820…Temporary(一時的)
- Subclass801…Permanent(永住)
申請ページはこちら:Partner visa (apply in Australia)
事実婚でオーストラリア国内から申請する場合はSubclasses 820 and 801を同時に申請し、ビザ取得までの予定は下記の通りです。
820審査→820取得→820を申請してから2年後に801の審査がスタート→801取得=永住権(オーストラリアに無期限で滞在できる権利)取得
- 永住権は市民権と違い選挙権はありません。
- 日本で二重国籍は認められていないので、オーストラリアの市民権を得ると日本国籍は喪失し、オーストラリアのパスポートになります。
まず820を取得するまでに1年~2年は掛かるため、かなりの長期戦になります…。ビザ欲しさのために偽装結婚や恋人関係のふりをする人も多いようで、審査が厳しく・長くなるのも納得。少しでもスムーズに進められるよう書類は不備がないようにしたいものです。
永住権が取得できる前に関係が解消されてしまうとビザもキャンセルに…。時間とお金をムダにしないためにもパートナーとよく話し合ってから申請すべき!
オーストラリア国外から申請する場合はSubclasses 309(一時的)/100(永住)を申請します。
申請料
気になる申請料はなんとA$7,715!!!(2020年3月時点)
これに加えて様々な書類を揃える必要があるので更にお金が掛かります。もし申請が却下された場合でもA$7,715は返ってきません。
2021年7月から申請料がさらに上がり、A$7,850になりました。どこまで上がるのでしょうか…。
提出した書類一覧
- パートナービザSubclasses 820 and 801の政府指定申請用紙
- パスポート
- 日本の運転免許証(オリジナル+翻訳)
- 戸籍謄本(オリジナル+翻訳)
- マイナンバー(オリジナル+翻訳)
- Passport Photo(Australia Postで撮影)
- Form80
- Form888
- Statement of Mutual Commitment
- Length of Relationship Statement
- Contact Whilst Apart Statement
- Statement of Couple's Household
- Relationship Certificate(同棲期間が12ヵ月以下だったため)
- 共同名義の賃貸契約書(更新ごとに提出)
- 共同名義の請求書(水道光熱費・通信費など)
- 共同名義の銀行口座使用履歴(家賃・生活費・水道光熱費・通信費・外食費など)
- 2人の関係を出会いから今まで、将来どうしていきたいかのストーリー(各自作成)
- 2人が一緒に時間を共にしている証明(スポーツ観戦のチケットなど)
- 2人で旅行した時の飛行機チケットやホテルの請求書など
- 2人が写っている写真(家族や友達も一緒に写ってあるものが望ましい)
- 2人が一緒に住んでいる家の写真(リビングルーム、クローゼットなど2人のものが置いてあるか)
- メッセージの記録(iMessage・LINE・Skype・手紙など)
- 両親からの手紙(バースデーカードやクリスマスカードなど)
- 2人宛て、もしくは自分宛て郵便物の宛名写真(申請した住所に住んでいる証明)
- 会社などの緊急連絡先をお互いの名前にし、スクリーンショットを撮ったもの
- Superannuation Beneficiaries(死亡時に受け取れるよう、お互いの名前に設定しスクリーンショットを撮ったもの)
- メディケアカード(ブリッジングビザAになったら申請可能)
- Form1023(既に提出した書類にタイプミスなどの不備があった時に使う書類。間違えた箇所・正しい情報・なぜ間違えたかを入力)
アップロードできるファイルの上限が決まっており、後で提出する分の空きを考慮する必要あり。Applicant(申請者)とSponsor(スポンサー)それぞれ100件ずつ書類を提出できます。
- アップロードしたものは削除できず、閲覧もできない。
提出後に閲覧ができるのは ビザ申請時の政府指定申請フォーム・ビザ申請料のレシート・Form1023の3つのみ。 - Wordなどで文章を作成した書類には日付と2人のサインを忘れないように!
- 書類・チケット・写真などの日付は全て一致させる。移民局審査官は矛盾を探しながら提出書類を見ているはず。
一度アップロードしたら忘れがちな写真・請求書・メール・手紙・Joint Bank Statementなど、アップデートを忘れずに!
出さないと決めた書類
- Form1221(既に提出したビザ申請時の書類やForm80と内容が被っていた)
- 電話履歴(履歴が1ヵ月で消えてしまうため過去のデータがなかった)
- 遺言書(事実婚で遺言書は大げさに感じた)
追加書類の依頼が来てから提出した書類一覧(追記:2021年7月)
- Health Check
- Police Check(日本・オーストラリア、彼のみカナダも)
- 婚約指輪を購入した時のレシート
Health CheckとPolice Checkに関して、有効期限は発行日から1年間なので早く手配し過ぎると期限切れになる可能性があります。ビザが承認されるまでのおおよその時間はImmiAccountのマイページに書いてあり、それを参考に手配するのが◎ 詳しくはビザ審査の待ち時間(追記:2021年5月)を確認してみて下さい。
最終的にApplicant(申請者=私)65/100、Sponsor(スポンサー=彼)13/100の書類を提出しました。100を超えた場合、担当の審査官と直接連絡を取ると専用のメールアドレスがもらえ、そこに送付することになるようですが100は超えない方が無難。
パートナービザ取得に掛かった費用(追記:2021年7月)
- 申請料…A$7,715
- Relationship Certificate…A$262.90
- 戸籍謄本…¥450
- 出入国記録…¥908
- NAATI翻訳代(運転免許証・戸籍謄本・マイナンバー)…A$161
- Passport Photo…A$19.95
- Health Check…A$381.28
- Police Check(オーストラリア2人分)…A$84.42
- Police Check(カナダ1人分)…A$295
合計 A$8,919.55 + ¥1,358
ブリッジングビザAについて
パートナービザ820を申請してから2日後にブリッジングビザAが下りました。このビザは審査が終わる(結果が出る)までオーストラリアに滞在できる仮ビザです。入国時のビザの期限が切れると何も手続きをすることなく、ブリッジングビザAへ自動的に切り替わります。
本来ブリッジングビザAの期間中は前のビザ条件が引き継がれるのですが、パートナービザ申請者のブリッジングビザAは仕事も勉強も一切制限はありません。オージーと同じように仕事や勉強をしながら、過ごせるのはいいですね。(メディケアも使える!)
ブリッジングビザAはあくまでオーストラリアに滞在できるビザなので、日本や他の国に行く際は“ブリッジングビザB”の申請が必要です。ブリッジングビザAのまま出国してしまうと再入国できなくなるので要注意!
ビザ審査の待ち時間(追記:2021年5月)
- 26-31ヵ月(2020年3月)
- 23-28ヵ月(2020年5月)
- 19-25ヵ月(2020年7月)
- 23-27ヵ月(2020年9月)
- 22-27ヵ月(2020年11月)
- 23-27ヵ月(2021年1月)
- 23-28ヵ月(2021年3月)
- 22-26ヵ月(2021年5月)
これらはビザ申請ページや、マイページから確認することができます。例えば2020年3月に申請した場合、審査に26-31ヵ月掛かるということ。私たちは下りるまでに16ヵ月だったので、あまり当てにならないような…。あくまでの目安として見るのがいいと思います。
申請を検討中の方へ
このビザ申請は2人の出会いから今までの関係を様々な書類で本物かつ持続可能なものと証明する必要があり、私たちのことを何も知らない移民局審査官を納得させなければなりません。そのためにも日々の証拠集めがとても重要になってきます。
『私たちは〇年〇月〇日に〇〇で出会い~、〇年〇月〇日付き合い始めて~、〇〇へ行き~、…(中略)… 将来は~。』のようにかなり細かい情報を求められるため、2人が出会った日やイベントなどがあった日はカレンダーに入れ、さらには写真を撮っておくと見返した時にとても役に立ちますよ!その証拠を使うか使わないかは提出時に決めたら良いので、とりあえずは付き合い始めた頃から意識して証拠を集めておくと◎ そしてできるだけ早い段階でパートナーとビザについて話し合い、申請を決めたなら腹をくくって作業に取り掛かりましょう!
私たちの提出した書類が正解とは限りません。ビザの条件も頻繁に変わるので参考程度に読んで頂けると嬉しいです。
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